(写真:萩沢写真館)
明け方、まだ外が暗いうちから私は目を覚まします。
そして天井をにらんだまま明るくなるまで自分なんて糞みたいなもんだ、と考えます。訳もなく悲しくなります。自分は必要じゃないんじゃないかと思います。
みんな死んでしまえばいい、そうすればこの苦しい世界もいくらかは住みやすくなる。そう思ったけどよく考えるとそれは無理な話なので、そうだそれなら自分が消えてしまえばいいんだと思いました。
「おいおいおい、待て待て待て。よく考えてみろ?」
顔の上30㎝に自分と対面して浮かんでいる自分がそう突っ込む。