2018年

2月

01日

(再)Symptom 20171027(№99)(お萩)

(写真:萩沢写真館

 
(5)


そういえばひとつ不思議な出来事があった。


3年になって部活動も引退し、高校受験をひかえたある日。同じ部活の友人に突然、こう言われたのだ。

「おいタダノ、お前やっぱりモテるなあ?!」あまりにも唐突だったし、そしてもちろん俺にはモテた覚えはまったくなかった。


彼が突然に話し出したのは部活動の最後の大会のときの事だった。(その年、彼女がなぜ泳ぐことがなかったのか、俺はそのわけを未だに知らない)。その日、俺はその大会の自分の最後の種目、平泳ぎの200mの予選に臨むために飛び込み台の上にいた。


俺の名前がコールされると、


「ほら、わっさん、タダノ君が泳ぐよ!応援しなきゃ!!」


と、観覧席にいた彼女の友達の女子部員達が「ATGCさん」を囃したらしい(「ATGCさん」は普段、友達に「わっさん」と呼ばれていた)。それをたまたま同じく応援席でタイムを計っていた友人が耳にしたのだった。


先日、何年かぶりにその友人に会う機会があり、あらためてそんな事があったかどうか彼に聞いてみた。友人はそのことを全く覚えていないという。「すまん、タダノ。申し訳ないんだけど全く何も覚えていないんだ。すまん。」

 

2018年

2月

02日

(再)Symptom 20171029(№100)(お萩)

(写真:萩沢写真館

 
(6)


断っておけば、俺たちはけっしてキラキラ輝くノスタルジックな思春期を送ったわけではない。懸命に歩行訓練をしているリハビリ中の老人を、屋上のプールから「じじい!」と大声で罵ったり、ジョギングと称しては部活中に近所の荒れ寺へ行き、山門のカゲで落ちているエロ本を回し読みしていたりしていた、どうしようもない薄汚いただのクソガキどもだった。


しかし俺は、確かにクソガキだったけれども、ただ心から知りたいと思うのだ。すさまじい数の過去形の疑問文の答えを。過ぎた日の出来事を全貌を。彼女との思い出の、その本当の姿を。


技術家庭の時間の机での「文通」相手は誰だったのか。あの日、机の中にあったものは一体、誰が何を考えてそこに置いたのだろうか。彼女はなぜ、俺と話すことを止めてしまったのだろうか。部活動の友人から聞いた、「最後の大会の光景」の記憶は、いったい何物なのだろうか。彼女からもらった手紙の正解は、いったい何だったのか。


そして、ここには書かなかった、図書委員会のアンケートの「いえいえ」のことを。彼女に渡したバラの花の思い出とオルゴールのことを。


新しい場所、新しい同僚、新しい生徒達。何もかも新しい職場にやって来て俺は、再び「ATGCさん」の名前を聞いた。彼女は予想もつかないところから30年ぶりにやって来て、そして俺はというと何というかそういう彼女に関する一編のことをわーっと思い出していた。「なぜそんなことを?なぜ今になって?」


俺はずっと長いこと彼女のことを、まさに何度も夢に見てしまうほど、そして彼女のことを考え時間が過ぎてしまう程、とても彼女が好きだった。そんな時期がやって来ては去り、去ってはやって来るということを繰り返していたんだけれども、しかしもはや30年前のあのとき、中学生だった俺たちに何が起こったのかを知る者なんて誰もいないんだろう。時は不可逆である。このことを深く胸に刻み、疑問を抱えて今日を生きるしかない。それっていうのは結局、まったく見知らぬ場所で突然、よく見知った名前を耳にしたり、ある日急に、お互いを想い合っていると考えていた人と音信不通になってしまったり、あったと証言した友達がそのことをまったく覚えていなかったりするような、そんなようなことなのだろう。

 

2018年

2月

03日

しょんぼりぬいぐるみとトモコレ鬼の所行度編(篠有里)

「雪上ゴミ2(コリラックマぬいぐるみ)」

 

萩氏Symptom再掲(№93, 94 ,95 ,96 ,97 ,98 ,99, 100)連続更新のためしばらくお休みしてました>私。

 

密林出品者から一方的にキャンセルされた商品、あきらめようかと思ったけど試しに他の出品者に注文してみた。

ええ、結果は見事に「在庫無いから送れません~」でした。つか在庫無いなら注文できるようにしないでよ…。

それでも出品者からすぐ連絡が来ただけマシなのでよしとする。

こうなったら3回目の注文をしてやろーかしら…でも他の業者は送料を本体と同じくらい取るような人しかいない。

 

 

屋上に手紙で呼び出して勝手なメッセージを伝えてくるMii達。

意味のないメッセージだったり、ちょおまそれマジでひどいというメッセージだったり。

今回はそのメッセージ内容の鬼畜さに☆(最高5つ)をつけて評価してみたい。

 

鬼畜度☆

呼び出した人:新井の兄貴(龍如4)

被害者:メグ(スーパーナチュラルサムの娘)

 

なんでこんなんくれるのかよく分かんないけど、まだ役に立ちそうな物(レシピ)を渡してるだけマシなので。

 

 

鬼畜度☆

 

呼び出した人:ジョン(スーパーナチュラルディーンの息子)

被害者:リース君(POI)

 

心底どうでもいいし使い道も無いけど害はないようなので…。

 

 

鬼畜度☆☆

 

呼び出した人:リース君(POI)

被害者:祖母Mii

 

犬の写真ならまだいいけど、「あなたにソックリな犬」というところに何らかの含みを感じるので。

 

 

鬼畜度☆☆☆

 

呼び出した人:クラウリーのママことロウィーナ(スーパーナチュラル)

被害者:またリース君(POI)

 

似顔絵がうまいか下手かで評価が変わってくると思うけど、魔女が描く呪われた似顔絵なので☆3つ(偏見)

 

 

鬼畜度☆☆☆☆

 

呼び出した人:ホッチ(クリミナルマインド)

被害者:フォイル警視正(刑事フォイル)

 

フォイル警視正の詩集を他の人に押しつけようとしていると堂々と宣言。しかも誰もらってくれないと報告。ひどい。

 

 

鬼畜度☆☆☆☆☆

 

呼び出した人:サマリタン(POIハロルドの息子)

被害者:ベス(私Miiの娘)

 

若気の至り(?)で書いた恥ずかしいポエムを回覧板でマンション中に回す!なんという鬼の所行。

ポエムの出来が心底素晴らしいと思ったから回覧するとは思えないのはやはり「匿名変装呼び出し」の所為か。

 

 

おまけ。

 

エル(龍如3峯の息子)が新しい部屋が欲しいというので「神秘スタイル」をプレゼントしてみた。

本人はそれなりに喜んでくれたけど、私が落ち着かないんでこの後部屋を元に戻しました。

2018年

2月

04日

使用済みマスクとトモコレK事件発生(篠有里)

「雪上ゴミ3(使用済みマスク)」

 

こっちに移ってきてから放置してた自分のブログに手を入れ始めました。

何もかも全部消しちゃって一からのスタートです。つかテンプレ変更とかレイアウトいじるのより、

今までの記事やファイルを消す方が結構な量があってめんどくさかった。

それに「全部消していいもんか…」とちょっと悩んだし。ま、結局ばーっとやっちまったんですがね。

 

萩氏Symptom再掲(№93, 94 ,95 ,96 ,97 ,98 ,99, 100)連続更新の方もよろしくお願いします。

 

 

かくれんぼ事件発生!

字面からはあまり間一髪な気がしないけど。

 

 

強面がキャッキャうふふと参加するかくれんぼか…胸が熱くなりますね(?)

 

 

よ、よかったね>救助。

漬け物ビンに監禁されたり、アイロンあてられたり、しおり代わりに本に挟まれてペラペラになっても平気な

Mii達ですが、アイスミルクティー漬けは凍えるのか…。

 

 

参考。自身で考案した美肌風呂に入ってるシャーロック(SHERLOCK

 

こちらはアイスミルクティーじゃないので安心(?)だ。

自称「お風呂(フォアグラ入りでお肌すべすべ)」です。

 

 

おまけ。

 

微妙な金額を要求してくる稲葉さんの図。

貸したお金はまだ返ってきません。

2018年

2月

05日

(再々)Symptom 「詩と写真6 2016」まとめ

(写真:萩沢写真館)

 

 「詩と写真6 2016」

一軒の家の前にいる。小学校の同級生の家だ。彼女の親は転勤族で、まさに今、そこから引っ越そうとしていた。「少年」というよりはむしろ「子供」と呼んだほうがふさわしい年齢の僕は、呆然とその家の前に立ちすくす。僕は幼なすぎて、自分の感情がいったい何なのか理解できない。何かを言うべきなのだが、何を言ったらいいのかわからない。

4月。新学期になって彼女の姿はない。

ひどく現実味のある、夢と呼ぶには不自然に整った夢だった。学校帰りによく腰掛けて、いつまでも下らないおしゃべりをした、彼女の家の向かいにある小さな教会の階段のコンクリートの感触。その隣の、セイヨウタンポポとシロツメクサに埋め尽くされた空き地の、むせるような雑草の匂い。彼女の父のだろうか、その家の駐車場に停まる白いセダンのフロントガラスに反射するギラギラした日光。彼女の家の前の、よそ見をして頭をぶつけてしまったことがある電柱。そのときの彼女の笑い声。その残響。 

感覚が、状況が、出来事が、全てが現実にそこにあったかのように生々しい。それは夢ではない。それはまさに再現だった。

 

§

 

彼女は盛岡に引っ越し、地元の中学に進んだ。ソフトボール部に入部し、市の大会では県選抜になった。担任教師の横暴さに業を煮やし、他の女子生徒数人と授業をボイコットするといったような、勝気で行動的なところがあった。

中学卒業と同時に再び親の転勤で、東京の私立高校に入学した。そこは仏教系の女子高で、礼拝のときに焚く香の匂いがしみついて嫌らしい。ソフトボールは、やめてしまったようだ。

これまでもらった近況を知らせる手紙には、そんなことが書いてあった。そして最終的にはホテルビジネスの専門学校を卒業、軽井沢のホテルに就職し寮住まいで働いている、とあった。彼女はよく、忘れたことに手紙をくれ、そんな彼女の身の回りのことを伝えてくれた。

僕は僕で、彼女の去ったその場所で残りの小学校時代と中学生時代で過ごし、退屈な高校時代を乗り切り、どこに向けたらいいのかわからない怒りを内包する学生として大学を出て、地方の公立高校の教員として日々を暮らした。

 

§


彼女との個人的な近況報告はここ何年ではほとんど絶え、かろうじて季節のやりとりが続いていただけだった(それでも物事が長続きしない性格の僕にとっては、極めて異例なことだったが)。確か数年前、「転居先不明」とスタンプを押された、見慣れた文字で宛先の書かれた年賀状(それはもちろん僕の字だ)が戻ってきて、それっきりだった。

そのホテルは、不景気の負債を抱えて経営不振に陥り倒産したとどこからか聞いた。もちろん彼女の勤務地であり居住地でもあるホテルとその寮も、今は住所のない場所になっていた。

 

§


その夢を見た日、僕はそんなことを思い返していた。そして同時に奇妙なものを感じた。僕は何かを見のがしているのではないだろうか。僕が見たものは単なる夢ではなく、何かの暗示ではないのだろうか。僕は、何かを望まれているにもかかわらず、果たすべき何かを実現していないのではないだろうか。僕は、言うべき何かを言い忘れているのではないだろうか。

仕事から帰ると、僕は年賀状や手紙を突っ込んでいる箱をひっくり返した。そして彼女から届いた手紙を取り出し、かろうじてつながっていた最近のほんの数通のやりとりを並べてみた。

そこには、軽井沢のホテルに就職が決まったこと、何かちょっとした交通事故のようなものに巻き込まれてしまったこと、その結果仕事を辞めたこと、休養期間を経て新冠のホテルに再就職したこと(観光案内のパンフレットが同封されていた)、仕事が休みの日には乗馬などをして生活をしていること、そんなことが書かれていた。

僕は、思いがけず彼女の近況に囲まれていることに気がつき、驚いた。彼女がどんな職場を選んだのかも、彼女が事故にあったことも、そのせいで職を変えなければならなかったことも、僕にとってはただ繰り返される日常の出来事の一つでしかなかった。しかし、よく目を凝らして「彼女」のことだけを見つめると、そこにははっきりとした一つの「流れ」があった。それは彼女の人生だった。

北海道の手紙の住所に出した年賀状が、宛先不明で戻ってきたのが最後の便りだった。馬に乗って微笑む写真とともに、彼女の行方はぷっつりと途絶えた。そういえばこの、手紙を突っ込んでいる箱も、彼女が転校した春に僕の誕生日にプレゼントを入れて送ってきてくれたものだった。僕は、何かとても重要なことを見過ごしているのではないだろうか?プレゼントはいったい何だったっけ?今では過去の様々な記憶の詰め込まれた箱だけが、その出来事を確認する唯一のなごりだ。彼女の手記だけが、彼女の人生のただ一つの証拠だった。

 

§


旧友との手紙のやり取りに、何か理屈のようなものが通じようとしていた。不揃いだったはずのカードが、ほんの一枚交換されただけで一転して意味のある札に化けてしまう。そんな理屈だ。しかもそれは喜ばれる類のものではない。それは不吉なカードだ。一目しただけでは分からない、しかし確実に人を蝕む悪意を含んだ札だった。いつだって、どこでだって、それは常に成立することを止められるべき手札だった。

「『私は居ました』ってこと、ちょっとくらい言ったっていいじゃない?歴史の教科書に載りたいとか、世界中の人々に覚えておいて欲しいなんて言ってるわけじゃないのよ?私の望んでいることはそんなにいけないこと?どうして私はダメなの?仕方ないんだよ、って言われて今まで何度だって我慢したわ。何度もよ。少しぐらいいいじゃない、私の思うようになることがあったって?私より恵まれていている人なんて、世の中にはいくらでもいるわ?私は、『私が生きていた』ってことを、私と関わりのあった人たちの記憶の片隅に、ただそっと置いておいて欲しいだけなの。ねえ、君は私のこと、覚えているよね?私が、あなたと居たっていうこと、覚えているでしょう?確かに私たちはあの時、居たんだよね?」

 

§


彼女が訴えているのが聞こえた。本当に聞こえたのだ。彼女には、「彼女は実際に居た」という一言が必要なのだ。僕は、彼女の人生を、彼女の記憶を追わなければならない。偶然とはいえ気がついた僕が、彼女の声を聞いてあげなければならない。彼女は断崖の端にいた。忘却という暗黒へと落ちる断崖だ。しかし彼女は声を発していた。追われることを望んでいた。彼女は自分が居ることを、過去の記憶を通して訴えていたのだ。

突然、吐き気が込み上げた。

これは予兆なのだ。

しかし、彼女は消えてしまった。写り込んだ部分だけが消去された記録写真のように。底の見えない深い深い穴に落ちてしまったように。彼女は消えてしまった。

 

2018年

2月

06日

ミルクティーのカラとトモコレネオフォトコンテスト(篠有里)

「これしか飲まない(ミルクティー好きがいる)」

 

引っ越す前の町はゴミの分別がかなり細かかった。このようにフタしたまま&ラベル剥がさないで捨てると

確実にアウト=持って行ってくれなかった。しかも大1枚で100円以上するゴミ袋に剥がれないシールを貼られる。

剥がれないのでそのゴミ袋はもう使えなくなるという鬼畜仕様。もちろんペットボトルは中身洗浄必須。

 

更に人間関係のいざこざ(ねたみそねみ逆恨み政治)によってはゴミ収集してくれないとかよくある…あ、

誰か来たかな…だr

 

再生「街を歩く&萩氏Symptom再掲(№93, 94 ,95 ,96 ,97 ,98 ,99, 100)連続更新の方よろしくお願いします。

 

 

トモコレ新生活フォトコンテスト(ネオ)開催。

 

エントリーナンバー1。ハロルド(POI)の娘ハコの作品。

若い男えみし(クリミナルマインドプレンティスの息子)と再婚したジェーン(リゾーリ&アイルズ)の幸せな姿。

だけど題名はこれ。その「消したい記憶」ってのは前の旦那との生活とか何かか?(勝手な想像)

 

 

エントリーナンバー2。龍司(龍如2)の作品。

写ってるのは前から峯、ヘンリー、サバンナ、ナルホドくん、クラウリー、アンドリューでしょうか。

一瞬「遊園地で漢祭り開催か?」と思ったけどサバンナ(クリミナルマインドモーガンの娘)がいた。

 

 

エントリーナンバー3。ヘンリー(クリミナルマインドJJの息子)の作品。

はらはら散る花びらがとても美しい作品…で、何を許して欲しいんだ?それほどまでに。

 

 

エントリーナンバー4。クリミナルマインドJJの作品。

愛も面接も関係ない気がするんですが。親子して題が適当すぎやしないか君たち。

 

 

エントリーナンバー5。冴島(龍如)の作品。美味しそうな伊達巻きが写ってます。

人生のブックマークは伊達巻きの巻き始めなのか巻き終わりなのかそれとも全体を示すのか。

何を言ってるのか分からないと思うけど私にも分からない。

 

 

おまけ。

 

旅に出たファーガス2世(魔女ロウィーナの息子)の撮った写真。

一緒に写ってくれる現地の人はいなかったのかね…ちょっと寂しい。

2018年

2月

08日

(再)Symptom 20171101(№101)(お萩)

(写真:萩沢写真館

 


「たなかためのぶ」の口癖は、「あ、あいつ俺教えた」だった。

別段、たなかの授業を選択して選んだわけでない、単にたまたま偶然振り分けられたに過ぎないクラスの生徒達を、彼はまとめて「教え子」と呼んだ。

いや、下手すると授業で教えてすらない、「ただ学校に在籍していた」というだけの生徒のことさえ、彼は「教え子」と呼ぶのを好んだ。

無自覚だったが、たなかはこの「教え子」いう言葉が大好きだったのだ。本当に好きで好きでしょうがなかった。

「教え子、教え子」と言う度にたなかは、得も言われぬ快感(主に優越感)を感じていた。たなかは61歳になる。

昨年定年退職し、今年、定年前と同じ職場で再任用された。再任用されたが、授業は今までと特に変化はない(「帳簿のつけ方はいつまでも変わんねからよ-?!」彼は商業の教員だった)。

授業のないいわゆる「空き時間」は、専ら写経をして過ごすが、もちろんそれは職務とはまったく関係ない。

定年になる2年前に進路部長になったのだが(そしてそれは田中が職場で就いたもっとも職責の高い地位だった)、進学推薦会議の時の資料で肝心の「評定平均値」の計算を間違い(その順位を元に推薦の優先順位を付ける、という会議である)、会議に居合わせた若手にさんざんなじられ、それが嫌で辞めてしまった。

最後の2年間、たなかは特に責任のある立場にも就かず、担任もせず、今まで使った教材をただ、順繰りに生徒に見せて、教員生活を終了した(でも会議では、存在感をアピールするために本筋から離れた「質問」とか「確認」とか、もうそれすらないときは「今まではこうだった」というのを一通りごねて、出席者達をうんざりさせた。それらは単に、会議の時間を長くしてるだけだった。)

「たなかためのぶ」の会話のパターンはいつも決まっていた。
1)他人が何かを話しているところに交じる。
2)主語を「私は」に置き換え、発言する。
3)会話を「私」(もしくは「私の教え子」)の話で乗っ取る。
たなかの会話を省略して書くと、「私が私が私が私が」、「いえいえ私は私は私は私は」、「いや私なんて私なんて私なんて」、「そんなそんな私だって私だって私だって」という具合である。

たなかは何の会話にでも首を突っ込んだが、自分ではそれが博学な印、人生経験豊富な証だと思っていた。

 

2018年

2月

10日

雪中ゴミバケツとトモコレ最大と最小ニュース(篠有里)

「雪中ゴミバケツ(そのまんま)」

 

私の本館(やっと再稼働)の方もよろしくお願いします。

こっちで掲載してない作品中心に公開してこうと(今んとこは)思ってます。

 

暖かいせいか雪が重くて扱いに苦労するよ。関節がみしみし言ってる。特に一度痛めた左肩が。

ズキズキうずき始めたときはどうしようかと思った。とりあえず湿布貼ってみたけどさ。

 

 

そんな節々が痛いとか嘆いてばかりの年寄りじみた私の話はともかく。

 

Mii達が小さいせいか、なんか巨大サイズ関連のニュースが多い気がします。

巨大生物X(よーく見ると毛がモフモフで可愛い!とのこと)や追いかけてくる巨人等々。

 

 

こちらは巨大な足跡と世界最大のきのこ(発見者はスーパーナチュラルのボビー)。

 

 

こちらは小さい方のニュース。

慎重3mmのジャック(クリミナルマインドホッチの息子)です。

 

 

おまけ。

 

ディーンとジョンの親子。

ドラマでは父ジョン、息子ディーンですがゲーム上では逆になってます。

 

画像は「父ディーンが部屋にいるのに大放屁をかます息子ジョンの図」です。

 

Miiたちはしょっちゅうオナラしてる。

2018年

2月

11日

うまみ大好評とトモコレある愛の終わり編(篠有里)

「雪の日と自販機(うまみ大好評)」

 

トモコレには誕生日にしかもらえない「バースデーケーキ(非売品)」という食べ物アイテムがあって、

めんどくさいことにこれが大好物(もしくは苦手)というMiiがいるのだ。(龍如秋山の超大好物がこれ)

誕生日をいじることで2個手に入れたんですが、それ以降、私Miiの誕生日をいじってもバースデーケーキを

もらうイベントが起こらない。お陰で好物・苦手欄が埋まらないMiiが何人かいる。

Miiニュースのお誕生会放送(ケーキはもらえない)すら起こらない時があって、いまだに発生条件が分からない。

 

あ、本館「街を歩く」の方もよろしくお願いします。

 

 

ある日、ある愛が終わった…。

弥生(龍如3峯の娘)とよう(祖母Miiの孫)の恋人関係が「弥生の方から別れを告げる」という形で終了。

言い出した方より言い出された方が落ち込みます。この場合はようの方が落ち込み度が高い。

 

 

ようの頭の中を駆けめぐる幸せだったときの記憶。

キャッキャうふふと浜辺で追いかけっこ。

 

 

愛の連続ダジャレ(の一部)。

しかし愛情が冷めてきている弥生はこのダジャレを総スルー。

 

てか、愛があってもこのダジャレは正直スルーしたいっすね…。

 

 

別れた恋人同士がブルーになってた頃、幸せ家族どもは宇宙旅行をしていた。

私Miiとホッチ夫婦、娘のリコ(相変わらず怖い顔)です。

2018年

2月

12日

(再)Symptom 20171103(№102)(お萩)

(写真:萩沢写真館)

 

つづき

たなかためのぶの中心を成しているものは幼児的な全能感だった。

たなかは、「何でも自分に関係がある」という奇妙な自己中心性に取り憑かれた人物だった。

実際、彼は何の話にでも首を突っ込んできた。たなかのもう一つの口癖は「なになになになに、何の話?」だった。

そうやって首を突っ込んできたにもかかわらず、しかしそこにいささかでも責任ややっかいごとが生じそうになると、「俺しらねっちゃ」といとも簡単にその件との関係を拒んだ。

たなかは全能感にあふれた人物だったが一方で、軽薄で無責任な男だった。

たなかの「自分より年若い者へに対する優越感」は単に、「先にそこにいた」という、考慮に値しないものに根付いていた。

この世において、なぜなら自分のほうが先に存在していたのだから、自分より遅く生まれた者はすべからく自分に「敬意を払うべき」だ。

彼は無自覚にであるがそう考えていた。そういう考え方の持ち主だったのだ。

彼には、彼の後に続く(そう「見える」だけであって、実際はそうではないのだが)無限の「教え子」たちが見えた。「教え子」たちが列を成して、彼を「先生、先生」と呼び親しんでいるのが見えた(もちろん、そう「見え」ているだけである)。

一方でたなかは、とにかく認めてほしかった。

無自覚ではあったが、彼は他人から認めてほしくて認めてほしくてどうしようもなかった。

もう何というか大まかに言えば、彼は他人から認めてもらえれば後の大抵のことはどうでもよかった。

とにかく認めてもらいたい、それだけだった。

そのことでたなか以外の人が認めてもらえなくなるような事が起ころうと、彼にはそんなことまったく関係がなかった。

とにかく自分が、認められたかった。

彼は言うなれば、とにかく「イイネ!」が欲しい、「うまいこと」が言いたい、承認欲求に飢えた愛情乞食だった。

たなかよしのぶは、生まれて産声を上げるままに年老いた、イノセントな赤ん坊だった。

 

2018年

2月

13日

でかい貝とトモコレ交信する般若面(篠有里)

「例のあのマーク(でかい)」

 

鍋やる時って白菜必須だよね。キャベツじゃやっぱイマイチ…。

つか鍋に使う野菜が軒並み高い状況に嫌気が差してきました。とりあえず誰を呪えばいいの?

 

本館「街を歩く」の方もよろしくお願いします。

ギャラリーにまとめきれないけど載せたかった写真色々ありますんで、見ていただけるとうれしいです。

 

 

Mii達はよく集まって仲良く遊んでる。ほほえましいとゆーか癒される。

 

上:猫見会(勝手に命名)に集まったMii。柏木さん(龍如)は頻繁に部屋に猫を呼んでいる気がする。

下:ゲームで遊ぶ4人。マクギャレット(Hawaii Five-0)の人魚スーツがまぶしい。

 

 

上:弟Miiの娘さくらの花見部屋でヨガ教室(?)。この前このポーズマネしたらぐらっときた。衰えてる。

下:やっぱりゲームで遊ぶ4人。今度のは3DSLL。

 

 

神秘部屋(怪異と神秘に満ちあふれすぎ)を真島の兄さん(龍如)にプレゼント。

ついでに刺青にちなんで般若面もプレゼント。すごく…似合います…でも妙に怖い。

 

 

他のMii達がみんなで楽しげに過ごしてるのなど全く意に介さず、怪しげな部屋で1人ヨガに勤しむ兄さん。

宇宙意志かなんかと交信してるようにしか見えない。おチャクラ全開、悟りでGO!ムナンチョヘペトナス!

2018年

2月

14日

枯れたバラとトモコレ音楽堂で今更の発見(篠有里)

「雪の日と枯れたバラ(支線カバー付き」

 

以前も書いたが、母がキイロイトリ(リラックマの眷属)をだと言い張る。てか思いこんでる。

何度説明しても鳥では無く絶対だと言う。

ローソンからもらってきたキイロイトリの皿は母にとっては「豚の顔の皿」である。

 

本館「街を歩く」よろしくお願いします。

 

 

歌詞を変更するときに固有名詞(食べ物等)やMiiの名前や口癖を入力すると、背後の映像がこのように

変化するということに今更気がついた。本当に今更である。

 

 

と言うわけでHawaii Five-0メンツにまずい飲み物PRソング(アイドル風)を歌ってもらった。

 

 

ロウィーナの魔女ラップも絶好調だ。

 

 

おまけ。

 

なんか松本さんがものすごくぼけーっとしていた。

お腹が空いてるのかと思い、食べ物をあげてみたけどやっぱぼけーっとしたままだった。

2018年

2月

15日

(再)Symptom 20171107(№103)(お萩)

(写真:萩沢写真館

 

 

繰り返す覚醒と昏睡。

私は今、どちらにあるのだろう。

しかしあの日、私は失いつつある意識の中で気づいた。

現象は一続きなのだ。

オンとオフは多様な状態の一、側面に過ぎない。

延長線上を、かろうじて生きているだけなのだ。

私は閾値を揺らいでいる。


女を抱いているときでさえ、ベッドの脇に顔色の悪い顔をした自分がこちらを見つめるを見てしまう。そいつに客観的に行為を観察されるた俺は、今日も射精をしない。そして自分の何がよくなかったのか、真剣に考える。頭の中を念仏が流れる。故人がはやく御仏の元に参られますように、一緒に、南無阿弥陀仏を10回、ご唱和願います~~なむあ~み~だ~ぶぅ~つぅ~なむあみだぶつ~なむあみだぶつ~なむあぁみぃだぁぶぅ~つぅ~~。あれ?!11回言っちゃった!!?

 

2018年

2月

17日

(再)Symptom「ATGCさん」まとめ(お萩)

(写真:萩沢写真館

(彼女の名は、仮に「ATGCさん」としておく。)

(1)

「こんにちは、先生。はじめまして。わたし高校時代、「ATGCさん」と3年間同じクラスだったんですよ。」

山沿いのまだ雪の残る職場を後にし、4月、市内の新しい職場に移った。赴任して3日目の晩に行われた歓迎会の席上、知人どころか顔見知りすらいないその職場で、その時文字通り初めて声をかけられ話をした女性の同僚から出たのがその言葉だった。彼女が同時に名乗った彼女(達)の出身高校は、確かに「ATGCさん」が進んだのと同じ女子高の名前だった。

その名は、はるか昔に忘れてしまったものだった。忘れてはいたけれど、よもや忘れることなんてできるわけがないほど深く、長い間心に刺さっていた名前だった。 


(2)

まだ「男子は技術・女子は家庭科」と授業が分かれていた頃の話だ。男子は隣のクラスの男子と一緒に「技術」の授業を受け、女子は女子でやっぱり隣のクラスの女子と合同で「家庭科」の授業を受けていた。「技術」の時間になると俺たち偶数クラスの生徒は奇数クラスに移動し、その部屋の空いている座席に座って授業を受けたものだった。

ある日、ロータリーエンジンの<吸気圧縮膨張排気>の様子を教師ががなっているのを聞くともなしに(今ではロータリーエンジン自体が過去の遺物になってしまったが)ぼんやり机の上に置いた教科書を眺めていると、ふと、机に鉛筆で縦書きで「こんにちは」と書いてあるのを見つけた。授業に飽きていた俺は何の気なしに隣に「こんにちは」と書いた。

数日後、再び「技術」の授業があり、また男女別々にいつもと違うクラスに集まった(技術の授業で、一般教室で座学の授業があることはそれほど多くはなかったはずだが、なぜかその時期は連続して教室で授業があった。俺はベビーブームの子だったので、生徒数が多すぎて特別教室の数が足りず、一般の教室を使ったこともあったのだろうなと今では思う)。

机の落書きのことはすっかり忘れていた。

しかしやはり授業に飽きて、またぼんやり教科書に目を落とすと机には2つの「こんにちは」の落書き(ひとつは俺が書いたものだ)。そういえば、と思ってよく見るとそこには続きがあった。俺の書いた「こんにちは」に向かって矢印が伸び、「あなたはだれですか?」とそこには書いてあった。俺は当時心酔していた特撮
ヒーローの顔の絵を描き、「私だ!」とセリフを付け足した。

「(絵、)うまいね」「ありがとう」「数学難しいー」「暑いなー」

それから時々、机の上の落書きは増えたり減ったりしていたが、しかし授業が実習の段階になると(エンジンの断面図を木枠で作るという、当時はいったい何を、何のために作っているのか全く理解できない内容だった)、大概の授業は技術室で授業が行われるようになり、その「文通」は終わってしまった。そしてそんなことがあったことを俺はすっかり忘れてしまった。

そう言えば、と思って一度、隣のクラスの教卓の上にあった座席表で自分が座っているのが誰の席なのか見てみたことがあった。それは「ATGCさん」の席だった。 


(3)

「ATGCさん」と同じクラスになったのは中学2年の時だった。彼女は同じ部活(水泳部だった)の女子で、背泳の選手だった。痩せていて、真っ黒な髪をショートカットにした色白な少女だった(しかし背泳ぎのせいで、夏になると顔は真っ赤に日焼けてしていた)。幼い頃に外国に住んでいたことがあり、英語がひどく上手だった。成績がよく、歯列矯正をしていた。

俺は、いつからだったかとにかく彼女のことがもうとても好きで、本当に彼女と仲がよくなりたかったが、しかし俺はどうやったら好きな女の子と仲よくなれるのか、その方法を知らなかった。

その年、席替えで彼女と席が隣になったことが二度ある。一度目は夏休み前だった。その座席に座っている間、彼女と話したのはたった一度だった。


(3)’

再び彼女の隣の席になったのは冬休みが明けてからのことだった。水泳部はとっくにシーズンオフになっていたが、夏の大小の大会を乗り切ったおかげで俺は、初めて彼女の隣に座ったときよりも「ATGCさん」と大分マシなコミュニケーションを取れるようになっていた。(彼女は歯列矯正をしていたのでものを食べながらはあまり笑わなかったけれど、一緒の班で話をしながら食べるの給食は楽しかった。給食の後、彼女は必ず歯を磨いていた。)

しかし「やっかいな後輩」につきまとわれ始めたのもその頃だった。2月のバレンタインデーを前に、俺は部活動の「やっかいな後輩」に好かれてしまった。「やっかいな後輩」はバレンタインデーの日も毎時間、クラスに顔を出しては俺にプレゼントを持ってきたものだった。 


(3)’’

その日、俺は「やっかいな後輩」と出くわさないように休み時間はわざとらしく教室にいないようにした(「モテてるアピール」にもほどがあるが)。「ATGCさん」と話す機会はあまりなかった。

昼休みが終わって5時間目が始まった時、隣の席の「ATGCさん」からそっと、折ったノートの切れ端を渡された(それは定規で丁寧にノートから切り離されていた)。

「私のももらってくれないよね」

そこにはそう書いてあった。彼女の鉛筆書きの字はきれいだった。 


(4)

おしまいから話すと、俺はそれっきり「ATGCさん」と疎遠になってしまった。何が正解だったのか今でも分からない。ただ、俺の選んだ答えはどうやら間違いだったらしい。

手紙を彼女からもらって俺は本当にうれしかった。すぐに、俺は彼女に返事を書いた。ノートの端をきれいに切り取り、「くれ」と書いて折ったそれを彼女にそっと渡す。その日はそれから何も起こらなかった。次の日登校すると、粒チョコレートが入ったハート型のケースを包装紙でくるんだものが机の中に入っていた。それきりだった。彼女はそれ以来、口をきいてくれなかった。

2年生はあっという間に終わり、4月、3年生になって俺はATGCさんと違うクラスになった(その学年は1学年で階が違うほどたくさんのクラスがあった)。部活も引退し、彼女とは別の高校に進学したことでまったく音信不通になった。(もっともそれは俺が一方的に彼女に対してそう思っていただけのことで、彼女にとっては単に「クラス替えがあった」ぐらいのことでしかないということも十分考えられることであるけれども。


(5)

そういえばひとつ不思議な出来事があった。

3年になって部活動も引退し、高校受験をひかえたある日。同じ部活の友人に突然、こう言われたのだ。

「おいタダノ、お前やっぱりモテるなあ?!」あまりにも唐突だったし、そしてもちろん俺にはモテた覚えはまったくなかった。

彼が突然に話し出したのは部活動の最後の大会のときの事だった。(その年、彼女がなぜ泳ぐことがなかったのか、俺はそのわけを未だに知らない)。その日、俺はその大会の自分の最後の種目、平泳ぎの200mの予選に臨むために飛び込み台の上にいた。

俺の名前がコールされると、

「ほら、わっさん、タダノ君が泳ぐよ!応援しなきゃ!!」

と、観覧席にいた彼女の友達の女子部員達が「ATGCさん」を囃したらしい(「ATGCさん」は普段、友達に「わっさん」と呼ばれていた)。それをたまたま同じく応援席でタイムを計っていた友人が耳にしたのだった。

先日、何年かぶりにその友人に会う機会があり、あらためてそんな事があったかどうか彼に聞いてみた。友人はそのことを全く覚えていないという。「すまん、タダノ。申し訳ないんだけど全く何も覚えていないんだ。すまん。」


(6)

断っておけば、俺たちはけっしてキラキラ輝くノスタルジックな思春期を送ったわけではない。懸命に歩行訓練をしているリハビリ中の老人を、屋上のプールから「じじい!」と大声で罵ったり、ジョギングと称しては部活中に近所の荒れ寺へ行き、山門のカゲで落ちているエロ本を回し読みしていたりしていた、どうしようもない薄汚いただのクソガキどもだった。

しかし俺は、確かにクソガキだったけれども、ただ心から知りたいと思うのだ。すさまじい数の過去形の疑問文の答えを。過ぎた日の出来事を全貌を。彼女との思い出の、その本当の姿を。

技術家庭の時間の机での「文通」相手は誰だったのか。あの日、机の中にあったものは一体、誰が何を考えてそこに置いたのだろうか。彼女はなぜ、俺と話すことを止めてしまったのだろうか。部活動の友人から聞いた、「最後の大会の光景」の記憶は、いったい何物なのだろうか。彼女からもらった手紙の正解は、いったい何だったのか。

そして、ここには書かなかった、図書委員会のアンケートの「いえいえ」のことを。彼女に渡したバラの花の思い出とオルゴールのことを。

新しい場所、新しい同僚、新しい生徒達。何もかも新しい職場にやって来て俺は、再び「ATGCさん」の名前を聞いた。彼女は予想もつかないところから30年ぶりにやって来て、そして俺はというと何というかそういう彼女に関する一編のことをわーっと思い出していた。「なぜそんなことを?なぜ今になって?」

俺はずっと長いこと彼女のことを、まさに何度も夢に見てしまうほど、そして彼女のことを考え時間が過ぎてしまう程、とても彼女が好きだった。そんな時期がやって来ては去り、去ってはやって来るということを繰り返していたんだけれども、しかしもはや30年前のあのとき、中学生だった俺たちに何が起こったのかを知る者なんて誰もいないんだろう。時は不可逆である。このことを深く胸に刻み、疑問を抱えて今日を生きるしかない。それっていうのは結局、まったく見知らぬ場所で突然、よく見知った名前を耳にしたり、ある日急に、お互いを想い合っていると考えていた人と音信不通になってしまったり、あったと証言した友達がそのことをまったく覚えていなかったりするような、そんなようなことなのだろう。  

 

2018年

2月

19日

赤と青のバランスとトモコレ犬も食わない編(篠有里)

「カラーコーン赤と青」

 

本館「街を歩く」も更新してます。よろしくお願いします。

向こうは写真中心です…って言いながらゲーム記事も載せるようになるかもしんない。そこは流れで。

 

オリンピックの時期になると近所のGEOが混む。

スポーツ中継に全く興味無い人にとってはTVつけても見る物がないもんね。どこでも同じ話題だし。

みんながネット配信やスカパー!と契約してるってわけじゃないからなあ。リアル店舗に行く人いまだに多いよ。

 

 

ある日マンションの部屋をチェックしていたら大げんかしてる2人が。

ファスコ(POI)とさくら(弟MiiとPOIカーター刑事の娘)の夫婦喧嘩(自力で仲直りできないver)だ。

 

プレイしたばかりで、この状態を初めて見た時は怒りの炎じゃなく「なんという激しい屁」だと思ってしまった。

 

 

こういうときはどっちかの親友(もしくは親友レベルの友人)が仲裁役を買って出てくれる。

今回はファスコの親友峯(龍如3)だった。

 

 

仲裁に成功。

失敗してもケンカ状態は解除されるし、仲裁役もしょんぼりするだけでブルーになったりはしないが

やっぱ仲直り成功した方がさっぱりする。

 

 

晴れて仲良し夫婦に戻った2人は早速公園デートを楽しんでました。

 

 

おまけ。

 

ファスコとさくらの夫婦喧嘩が勃発し収束していたその頃、喫茶店では男子会が開催されていた。

 

もうおまえ筋肉それ以上必要ないだろ>桐生さん。

2018年

2月

21日

(再)Symptom 20171110(№104)(お萩)

(写真:萩沢写真館

 

 (1)


その年、僕はひどく体調を崩していて、仕事を長く休むことになった。妻はまだ女子大の学生だったので、僕の調子が比較的いいときには、彼女を大学まで送り迎えしていた。


僕は心身ともにかなり参っていて、まともな判断力をちっとも持ち合わせていなかった。そして、その頃再会した高校の同級生が紹介する、ネットワークビジネスの商品にひどく魅せられていた。


「ねえ俺さあ、直之からマグナブロック、買おうかと思ってるんだよね?腰痛がひどくてしょうがないんだよ。」


学校帰りに寄ったマクドナルド黒松店2階の、国道が見える窓際の席でテーブルに向かい合ってコーヒーをすすっていた妻が咳き込みながらちょっと不愉快な顔をして言った。


「ねえ、あなた。あなたの状況はよく分かっている。でも、あなたはあんなもの、本当にほしいと思ってるの?ちょっとどうかしてるわよ、ただの磁石に1万円も払うなんて?だいたいこのあいだ買ったあの5000円のサプリメント、あれだって言うほどの効果、本当にあった?」


僕はそれからもうちょっとのあいだ体のトラブルを抱えていることになるのだが、思い出す彼女の顔はそんなしかめ面でさえ美しく、当時、根拠なく続いていくのだろうなと思っていたそんな彼女との何気ない一日一日が、今となってはただただまぶしい。そして彼女はいつも正しかった。

 

2018年

2月

23日

ミラーの裏とトモコレ画像インパクト編(篠有里)

「ミラーの裏側」

 

雪かきしてたら二階の屋根からつらら(大)が落ちてきた。

私が通り過ぎたそのすぐ後ろをかすめて落ちてきた。もうちょっと遅かったら直撃だったな…怖い。

ヘルメット装備して雪かきしないとマジやばいかもしれない。つららっていうより板氷のでっかいのだもん。

 

本館「街を歩く」も更新してます。よろしくお願いします。

銀塩も載せたいけど、作品がこっちとかぶっちゃうのがなー。

 

 

今回はインパクトのある画像というか見た瞬間突っ込みたくなる画像を集めてみました。

 

「枝豆」と「こってり」ってあんまり聞かない取り合わせだよね。地味に突っ込みたい。

 

 

野良ダノ(Hawaii Five-0)の図。

 

他に誰が野良**になろうが、「野良クラウリーノママ」にはかなわない。

 

 

龍司(龍如)に「ちょっと変わった服が欲しい」と言われたからあげたバニーちゃんの服(金色)。

そのままの勢いでアイドルソングを熱唱してもらいました。お尻のポンポンをフリフリしつつ踊る姿がステキですね。

 

 

クラウリー(スーパーナチュラル)のフェアリーコス。

悪魔なのにフェアリー。触覚の生えてる位置が頭なのかおでこなのかが微妙。

 

 

後からアルバムを見返して一番衝撃を受けた画像がこれ。

「海水浴に来たウィンチェスター兄弟と何か勘違いしているキャス」

というコンセプトの元に撮られた写真だとは思う。

 

しかし何を思ってこんなシチュエーションで撮ろうと思ったか分からない。

ディーン、白パンツだし。

2018年

2月

24日

(再)Symptom 「アデリーペンギンの話」まとめ(お萩)

(写真:萩沢写真館

 

(1)

 

 彼女のことなんて、すっかり忘れていた。

 

「南極には二種類のペンギンがいます。コウテイペンギンとアデリーペンギンです。」

 

テレビにはペンギンが映っていた。

 

南極で生活する生物で、二足歩行をするものはペンギンしかいない。だから観測員が作業をしているとふいに、アデリーペンギンから呼び止められることがあるという。

 

28歳と半年。決めるにはもってこいの年月だ。アデリーペンギンに呼び止められた南極観測隊員のように。複雑な葉脈が、実は単純な形の繰り返しであるように。

 

全ての回復のために、僕は彼女を思い出そうと思う。

 

 

(2)

 

どこを向いても逆光で、何も見えなかった。

 

彼女は2コースの飛び込み台に制服姿で立ち、まぶしそうに目を細めながら向こうから泳いでくる寿子のタイムを計っていた。彼女がその夏、なぜ泳がなくなったのか僕は知らない。5コースからフリーの選手が飛び込んだ。スイミングに通っている速い子だった。水しぶきがあがる。きゃっと言いながら彼女は笑って水しぶきから顔を背けた。

 

僕はその一部始終を目を洗う水道のコンクリートのところに腰をかけて見ていた。

 

そうときどき、どこを見てもまぶしくて何も見えなくなると思い出すんだった。きらきらさざめくプールの端に立って、水しぶきにきゃっと言って笑いながら顔を背ける彼女を。

 

俺はすっかり忘れていたんだよ、そのことを。アデリーペンギンに呼び止められるまで、すっかり。

 

 

(3)

 

複雑な葉脈が実は単純な形の繰り返しであるように、俺はあの時、彼女に問わなければならなかったんだ。机の落書きのことを。クラッシックギターのことを。落ちた消しゴムのことを。席替えのことを。チョコレートのことを。何度も送った手紙のことを。返信のなかった手紙のことを。歯列矯正のことを。クラス合唱のことを。転校していった洋平君のことを。折り鶴のことを。最後の大会のことを。あの一年に起こった全てのことを。

 

俺はずんずんズルくなっていく。俺はあまりにも自分をごまかして生きすぎてしまった。俺は投げやりだ。俺はしらけすぎだ。俺はバカだ。俺は、あまりにもそういうことに慣れすぎてしまった。そうやって自分の気持ちをだましたりすかしたりしているうち、本当の自分の感情が何か分からなくなってしまったよ。

 

俺はいったい何なのだ?何のために生き、何のために死ぬんだ?何の理想も何の哲学もなく、その日一日がただ終わればいい、それだけなのか?俺は自分が誰なの分からない。そして自分のことを攻撃するのがやめられない。自分を許すことができないんだ。

 

雪は校庭一面を真っ白にしていた。雪原はきらきら光っていて、どこを向いても逆光で何も見えなかった。僕はしかたなくプールの洗眼用水道のコンクリートに座り、ぼんやりと一面の雪を眺めていた。彼女はきらきら輝く雪原の端で第2コースの飛び込み台にたち、友人のタイムを計っていた。5コースからスイミングに通っている速い子が飛び込んだ。彼女はきゃっと言いながら笑って水しぶきから顔を背けた。

 

今なら彼女に問うことができるだろうか。でも僕は動けない、あの時と同じように。何を問えばいいのか分からない、あの時のように。

 

結局、僕はこの冷酷で残虐で狡猾な現実で、無惨で粗末でみすぼらしい生き恥をさらして行こうと思う。そこに僕の理想の姿は無いのかもしれない。しかし、それは何より、僕の決めたことなのだ。僕自身の意志で、決めたことなのだ。答えのない問いへの、僕なりの結論だった。

 

彼女なら、いつだってあのプールサイドにいる。

 

アデリーペンギンが呼んでいる。そろそろ時間だ。

 

2018年

2月

25日

(再)Symptom 「タダノ」まとめ(お萩)

(写真:萩沢写真館)


(1)

タダノは誰にも知られることのないまま、44になった。

人は、どういった物事からも学ぶことができる。どんな苦境においても何かを学習し、それを乗り越えることができる。いかなる病も癒され、いかなる傷も回復する。そして、その先に新たな到達点を見る。

タダノはそう信じていた。

しかし分かっていた。その一方で、無目的に破壊の限りを尽くし、ただただ過ぎ去っていく、まるで嵐のような日々もあることを。経験も、成長も、充実感も、何も得られない毎日。それらは破壊のしるしとして、生涯かかっても埋まらない、虚ろなぽっかりと空いた穴を残す。そういった物事が存在するということも。

タダノの44歳の肉体には、そういった種類の穴が開いていた。

 

 

(2)

全力でコミットすること、情熱を持って取り組むこと、主体的に関わること。保身や損得勘定抜きで、正しさに向かって信念を持って生きる。それがタダノの人生に対する態度だった。青臭く、あまりに駆け引きを知らない生き方だったが、しかしとにかくタダノはできる限り精一杯、真剣に生きた。タダノはそのことを誇りとさえ思っていた。

何か特別なことがあったわけではなかった。

「俺は一体、何をしているのだろう?」それは単純な疑問だった。

 

 

(3)

30代が終ろうとする頃から、タダノはその確固たる生き方に違和感を覚えるようになった。

初め、その違和感は乗車した列車の窓から一瞬、視界をかすめる看板のようなものだった。ちょっと疲れているのだろう。タダノはそう考えた。

しかし、休息をとったにもかかわらず、列車は徐々にスピードを落とし、その看板は読み取れる速さで視界を過ぎるようになった。タダノの歩みは時々つかえ始めた。

いつしか、その看板に目を奪われる事の方が多くなる。タダノは次にどう歩を進めようか迷うようになった。

ついにはその看板から目を離せなくなる。そしてタダノは完全に停止した。

「俺は一体、何をしているのだろう?」 

 

 

(4)

44年の人生を振り返ると、そこに何の価値も見いだせないことにタダノは気づいた。それどころか、そこには多くの「あるべきもの」が存在していないようにさえ思えた。

タダノは精一杯、惰性や誤魔化しに逆らって生きていきた。しかし実際は何も為されてはいなかったのだ。

状況が悪かったのか、周囲の人々に恵まれなかったのか、環境の所為なのか。違う。最もの原因は、タダノ自身の「無能さ」だった。タダノがどれほど懸命に生きたか、そんなことは何の意味もなさない。全ては、その「無能さ」により必然的に導かれた結果だった。

そのことを理解したとき、タダノは停止したその場所にずぶずぶと沈み始めた。それは、タダノが必死で抵抗してきた「日常」という名の泥沼だった。

事実は、44年の間、ただ、タダノ自身が消耗した、それだけだった。

タダノは人生に対する自分の哲学を、更新するときがきていた。

 

 

(5)

「俺的には一生懸命がんばってるつもりなんですけどね。どこまでやったってまだまだ全然ダメダメっすよ。仕事をこなす方法論?みたいなもの?それをゲットできればなあ、盗んでやりたいなあ、とか思ってんのよ。タダノちゃんみたくアンテナ高くして引き出しを増やしていきたいなあってさ。いろいろ教えてやってくださいよ。」

タダノは学生時代の友人に呼び出され、食事を共にしていた。タダノは何も答えなかった。ちら、とその友人はタダノの顔を見、目線は少し宙を泳いだあと行き場を失い、ついには今、フォークにまいていたスパゲッティに目を落とし、バツが悪そうにその続きに取りかかった。

タダノは彼の言葉の運用がひどく気に入らなかった。自信なさげな語尾上がりの口調は、タダノを苛出させた。さらに残念なことに、話しの内容はそれ以上にタダノの癪に触るものだった。

「お前は悩んでなんかいない。深く考えることさえしてない。傷つくことを恐れて逃げているだけだ。本当のことを知るのを恐れているだけだ。知るべきなんだ、お前は「無能だ」ということを。お前は特別なんかじゃない。お前も、お前の見下している他人と同じくらい、「無能」なんだよ。お前は目を逸らしている、お前が本当は何もできないのだということから。自分の「無能」を認めない限り、自分の「無価値」を認識しない限り、現状を変えることはできない。

自分の意見(表現)というものは、たとえそれが稚拙なものであっても、常に苦悩から生まれるという理由だけで祝福されるべきだ。お前は自分を出すことを恐れ、受け売りの情報にすがっている亡者だ。」

タダノは思った。

 

 

(6)

いや、俺だって何も分かっていないじゃないか。本当は俺にできることなんて何もないんだ。俺も所詮、一人の無能者ではないか。俺は救済者なんかじゃない。救われるべき哀れで惨めな、みすぼらしい魂は、俺そのものだ。考えてもみろ。俺に、何かができるわけがないじゃないか。自分で分かっているはずだ。そして実際に俺は、それでいいやと思っている。違うか?

遠くで犬が鳴いた。

そこは砂漠だった。一歩も進まなかった。タダノには進むことが正しいのかさえ分からなかった。歩くそばから足跡は消えた。どこから来たのか、どこへ行くのか、そして何のために来たのかも分からなくなっていた。

大層な理由なんてない。哲学じみた屁理屈をこねたいわけじゃない。ただもう、これ以上、俺は惨めな思いをするのは嫌なのだ。もう、何も降りたくない。もう、何も失いたくない。タダノの望んだものは、それだけだった。タダノはもう、ただ削り取られるだけの時間を過ごすことには耐えられなかった。

犬がニヤニヤ笑っている。何もできないよ。ずっとそのままだよ。だって何もしなくてもどうにかなるじゃない。何もできなくたっていいじゃない。無理するなよ。楽に生きろよ。ふふふ。

タダノの体に空いた穴を、乾いた風が吹き抜けた。

 

2018年

2月

27日

青い雪よけとトモコレスケート公開練習(篠有里)

「雪の日に傘がない」

 

もう3月になるんでこまめに雪かきしなくなった。

というか中途半端に暖かくなってくると雪が湿って重くて扱いづらくなってくる。

人力でどうにかできる重さじゃなかったり、雪同士がくっつきやすくて塊になりやすくなる。

 

ていうか今更背中のあたりを痛めた…ママダンプを雪の塊(固い)に入れた瞬間ガキンと反動が来てな…。

もうちょっと筋肉あったら耐えられたのかもしれないけど、このこんにゃくボディじゃはっきり言って無理。

 

本館「街を歩く」も更新してます。見てね。

 

 

Miiニュースでもウィンタースポーツの話題が。

 

マイクロフト(シャーロックの息子)はMiiフィギュアスケート界のアイドルらしい。

 

 

普段通りの格好=アロハ+短パン。

氷上に立つにはどうなの?みたいな格好である。

 

 

6時間…。

ニュースを読み上げてる最中もひたすら回ってます>マイクロフト。

 

 

やはり回り過ぎたか…。

目の焦点があってないくらい回りすぎた。

 

 

キャスはマシン(POIリース君の娘)と最近離婚しました。

別れを切り出したのはマシンの方です。

 

その後のキャスはフリーの娘や人妻に言い寄ってふられたり、悪魔(クラウリー)とお茶してたり、

きつねうどんを追いかけ回す夢を見たり、ちょっぴり迷走気味に過ごしています。

2018年

2月

28日

(再)Symptom 20171201(№105)(お萩)

(写真:萩沢写真館

 

センセ、分からないことがあったら何でも、聞いて下さいね。
‥わかりません。他に何かありますか?
‥わかりません。他に何かありますか?
‥わかりません、聞いておきます。他に何かありますか?
‥知りません。他に何かありますか?


そんなセンセ、何でも聞いて下さいね。
‥知りません。他に何かありますか?
‥わかりません、聞いておきます。他に何かありますか?
‥わかりません。他に何かありますか?


センセ、どうぞよろしくお願いします。