(再々)Symptom 20170302 (№78)(お萩)

(写真:萩沢写真館


「尿意2017」
 

何もする気が起きない。休みの日は一日中横になっているし、仕事の日だって定時に上がって帰宅し、ただもそもそと夕飯を食い、それから寝るまでベッドに横になっている。
 

時々、思い出したようにやってくる尿意に対応するためにトイレに行く。
 

体の変化はその程度のもんだ。
 

まるで浜に打ち上げられたクラゲのようだ。はたして打ち上げられたクラゲは無気力なのかどうかは分からないが(打ち上げられたクラゲは、単に死にかけているだけかもしれない。そもそもクラゲが打ち上げられるということがあるのだろうか?)。
 

一度試しに尿意の処理をした後、トイレの鏡に向かって「俺は何のために生きてるんだ?」と言ってみた。言ってみたが答えはなく、うすらハゲの中年がニヤニヤしながらそんな俺を見ているだけだった。
 

 さて、また尿意だ。便所行って寝るか。