(再々)Symptom 20160910(№17)(お萩)

(テキスト:萩沢写真館 / 写真:篠有里)

 


模擬試験を受けた。自転車がパンクした。引っ越し屋のバイトをした。ピアノを弾いてみた。髪を染めたくなった。風邪で学校を休んだら女の子がノートを取っててくれた。マックでダベった。酒を飲んでみた。遊園地でダブルデートをした。女子の後輩に待ち伏せされた。母親に泣かれた。アメリカに行った。ビートルズに心酔した。友達が学校を辞めた。図書室で英単語の練習をした。駄菓子屋の先輩と歩道橋でデートをした。不良に殴られた。先生の彼女を見た。スタンドバイミーみたいなことがしたかった。友達の恋の相談に乗った。予備校の授業をもぐりで受けた。見知らぬ女の子から挨拶された。寝ていたら先生に学校を辞めちまえと怒られた。新聞配達のバイトをした。ドブに落ちた。ホルンを吹いた。古文の助動詞の活用を覚えた。転校生の友達ができた。つまらない冗談ばかり言っていた。後輩が突然死した。仮病で学校を休んだ。剣道の授業が嫌だった。エロ本を回し読みした。いとこの結婚式に出た。文学に手を出し、諦めた。犬を飼った。雪で滑って自転車ごと転んだ。親父と口をきかなかった。家庭教師がついた。水疱瘡になった。童貞じゃないと嘘をついた。不良の後輩にしたわれた。部活を引退した。カッコをつけてメガネをかけなかった。課外講習を受けた。学校帰りに海水浴に行った。ひどく下痢をした。女の子と手紙のやりとりした。赤点を取った。夜中まで起きていた。自分が何も分かってないと分かった。雪玉をぶつけられた。代数幾何が苦手だった。いつもシャツを袖まくりしていた。テレビの話ばっかりしていた。鼻血を出した。友達の彼女とキスをした。第一志望の大学に落ちた。