(再)Symptom 20170328(№84)(お萩)

(写真:萩沢写真館)

 

 

言われるままに流されて、何も考えず何も期待せず何の思いも込めず、ただただ次の職場へと移っていく。そのことについて考えるといつも、まるで自分が空っぽになってしまったような気になります。結局、俺は何に対しても誰に対しても興味や関心を失ってしまっているのかもしれない。何もかもが「どうでもいい」。どこに変わろうが、誰に会おうが、何が起ころうが、すべてが「どうでもいい」。ただあと15年、定年まで勤め上げられれば満足だと思っている。それが不安なのです。
 

15年は長いだろうか。採用から21年が過ぎました。いろいろあった気もするけど、気づいてみると21年経っていたような気もします。そう考えると15年なんてあっという間じゃないか。あっという間って言うのはもちろん比喩で、現実的には15年という期間は全く短くはないのだけれども、でもしかしこれから「年齢」という「分母」が増えるにしたがって、「分子」の「1(年)」の重みはどんどん軽くなるのではないかと思うのです。そして当然のことながら、徐々に軽くなっていく分子に対し寄せる思いはますます軽くなるのではないかと、不安に思います。