(テキスト:お萩 / 写真:篠有里)
結局今日も俺はただ、寝ころんで奇跡が起こるのを待っている。待ちながら、自分の無能さに呆れている。
天分もない。オーラなんてない。カリスマなわきゃない。
ただもう、天井を眺めながら世界が変わるのを待っている。時間だけが過ぎる。惰性に流される毎日。
日々は刻々と過ぎ「やるべきリスト」も全く更新できない。
むしろ、こんなにもやるべきことがあることに気づき、ひどく、疲れる。
どうやったら勝ちでどうすれば負けなのか。どうやったら前進したことになるのか。
どこに置いてあるのか分からないタイマーが、おかしな時間に「ピピッ」と鳴る。
もういい加減にしてくれよ、とつぶやいてみる。