Symptom 20161112(№46)(お萩)

 

 

「強くならなければ、と思う。僕は今の弱い自分を許すことができない。

 

しかしそのことは、この弱い僕を支えてくれている世界と決別するということになるだろう。こんな僕でも受け入れてくれている愛すべきこの世界を去るのは、とてもつらいことになるかもしれない。

 

強い僕の見る世界は、弱い僕が見ている世界とだいぶ違うはずだ。新しい、慣れない世界に移動するのは、ひどく恐い。

 

そして僕は自分が何者なのか分からない。「強くなれ」という、いつ・どこで・誰から受けたのか分からない指令に縛られ、自分の弱さを攻めることをやめられないんだ。

 

しかしいったい何から?」