明けない夜はない。
止まない雨はない。
人は皆、無責任にそう言う。
たとえ夜は明けても、その日は土砂降りかもしれない。
たとえ雨が止んでも、道はひどくぬかるんでいるだろう。
結局ずぶ濡れになりながらぬかるみに足を取られ、それでも進んでいくしかないのだ。