ハリキリ先生のおもしろ日記(1)
「おや、ハリキリ先生。上機嫌ですね」
「あ、こんにちは、タダノ先生。いやー生徒に受けちゃって受けちゃって。「先生の授業、おもしろい」って言われてるんですよ。」
「ほおー、それはいいことですねー。」
「特に受けるのが、僕が大学生だった頃の話ですね。オンボロ車で友達3人と夜通し日本海に向かって走り続けた話や、岩手にバイクでツーリングに行って、わんこそばを食べたらむせて鼻からそばが出ちゃった、なんて。」
「なるほどー、先生の学生時代の話が「おもしろい」というわけなんだ。」
「ええ、あと真剣に聞いてくれるのが高校生だったっ頃の恋愛の話ですね。ちょうど生徒たちと同じぐらいの年齢だったときの話なので、興味津々って感じです。いやー僕っておもしろい先生だなー。」
「そうなんですか、先生の実体験の話が生徒にも身近に感じられるようですね。」