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全力でコミットすること、情熱を持って取り組むこと、主体的に関わること。保身や損得勘定抜きで、正しさに向かって信念を持って生きる。それがタダノの人生に対する態度だった。青臭く、あまりに駆け引きを知らない生き方だったが、しかしとにかくタダノはできる限り精一杯、真剣に生きた。タダノはそのことを誇りとさえ思っていた。
何か特別なことがあったわけではなかった。
「俺は一体、何をしているのだろう?」それは単純な疑問だった。